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2016年02月24日

京都 グローバル人材育成へ 京都府・市教委、海外留学バックアップ

京都 グローバル人材育成へ 京都府・市教委、海外留学バックアップ

京都府教育委員会や京都市教委が、高校生の海外留学を後押しする施策に力を入れている。費用の一部負担や現地の高校で受けた授業の単位認定などが柱だ。国際的に活躍できる人材育成の一助にしたい考えだが、期間が数カ月に及ぶ場合は帰国後の授業や受験勉強への不安があり、学校による支援の充実が求められる。

 約4カ月の留学を終えた嵯峨野高の2年生2人が今年1月、上京区の府教委で帰国報告を行った。米国フロリダ州の高校で学んだ赤羽春香さん(16)は「視野が広がり、将来の選択肢が増えた」と手応えを語り、カナダ・ケベック州に滞在した秋山千皓さん(17)は「知らないことの多さに気づいた。価値ある体験」と振り返った。

 2人は府教委が本年度に試行的に始めた「府立高海外サテライト校事業」の支援対象に選ばれ、留学に際して50万?60万円の補助を受けた。留学を目指す生徒には費用の工面は大きなハードルだ。府教委は以前から2?3週間の短期留学を金銭面で援助してきたが、海外文化への理解を深め、実践的な語学力を身に付けるためには、数カ月間滞在する中期留学の支援も必要と判断し、同事業を創設した。

 事業では留学先の校長が出す成績証明書に基づき、単位も認定する。卒業要件の単位とは別扱いだが、府教委高校教育課は「大学のAO入試で成果をアピールできるし、学業をきちんと評価することは生徒の意欲につながる」と狙いを話す。本年度の支援対象は3人だが、16年度は10人に増やす予定だ。

 京都市教委も13年度に市立高生に対する留学支援制度を設けた。2?6週の短期留学で上限25万円、10カ月?1年の長期留学で上限40万円を補助する。3年間で短期16人、長期9人が利用した。市教委学校指導課は「制度の利用者は増えている。できるだけ支援したい」としている。

 高校生の海外留学を促すには課題もある。1カ月以上の留学となると、帰国後の授業や受験勉強の遅れへの不安がある。嵯峨野高の2人も「留学先で学ぶ内容は日本とは全然違った。授業の遅れは感じた」(秋山さん)、「留学にあたり勉強のブランクは心配だった」(赤羽さん)と打ち明ける。

 府教委高校教育課は「高校が帰国後に補習を行うなどの手厚い対応は必要だろう。留学中でもインターネットを活用して日本の授業を聴講してもらう方法が考えられる。府教委も、支援の手段を考えたい」と話す。

 文部科学省によると、日本人の海外留学は04年に約8万3千人となったのがピークで、09年以降は6万人前後で推移している。政府や教育関係者は「グローバル人材の育成」を掲げており、きめ細かい留学支援はいっそう求められそうだ。



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