2019年05月31日
京都 京大と4カ国研究者 チンパンジー、カニ食べることを発見
京都 京大と4カ国研究者 チンパンジー、カニ食べることを発見
アフリカにすむ野生のチンパンジーが、ヒト科の類人猿で初めてサワガニを取って食べることを発見したと京都大学の研究チームが発表しました。これは、日本とアメリカ、イギリスとスイスの4カ国による共同研究によるもので、京都大学高等研究院の松沢哲郎特別教授が発表しました。チンパンジーなどヒト科の類人猿は、これまでカニを食べることは知られていませんでした。研究チームによりますと、アフリカのギニアに生息するチンパンジーを2012年から観察したところ森の水域にある溜まり水にすむサワガニを、石をどけるなどして捕まえ、常食していることが分かったということです。この地域の野生のチンパンジーは、サファリアリを棒で釣って食べることは知られていましたが、アリ釣りが少ない時期に、カニを常習的に食べていることが分かったということです。研究チームでは、オスのチンパンジーは、狩猟で獣の肉を食べることが多い一方、メスや子供のチンパンジーにとっては、アリと栄養構成が近いカニは、貴重な栄養源となり、必須脂肪酸に加え、ナトリウム塩やカルシウムを摂取する貴重な機会だったのではないかと考えられるということです。
kyoto00glo at 06:07│Comments(0)