京都で言葉の由来展、翻訳語の「接吻」、人気小説から生まれた「花魁」など解説世界遺産でも日本遺産でもなく「京都遺産」 南禅寺水路閣などが追加される

2018年05月31日

「桐壺」「夕顔」「葵」…源氏絵の拡大パネル並ぶ、源氏物語ミュージアムで企画展 京都・宇治

「桐壺」「夕顔」「葵」…源氏絵の拡大パネル並ぶ、源氏物語ミュージアムで企画展 京都・宇治



 平安時代に紫式部が書いた長編小説「源氏物語」の場面を描いた江戸時代作の「源氏絵鑑帖(げんじえかがみちょう)」の絵を拡大パネルにした企画展が、京都府宇治市の源氏物語ミュージアムで開かれている。原本では識別しづらいタッチなどが明瞭になっており、担当者は「細かく表現された絵師の技術の高さを堪能してほしい」とアピールしている。

 同ミュージアムが所蔵する「源氏絵鑑帖」は巻一の「桐壺」から巻五十四の「夢浮橋」まで各巻の名場面が2冊にまとめられ、土佐光則作と伝えられる。

 企画展では、原本(縦17センチ、横15センチ)の絵を縦69センチ、横60センチにそれぞれ拡大したパネルを作成。6月3日まで▽6月5〜24日▽6月26日〜7月16日−の3回に分け、18枚ずつ紹介する。原本も展示している。

 初回は巻一「桐壺」から巻十八の「松風」を展示している。桐壺では、桐壺帝の息子の7歳の光源氏が高麗人と面会する場面が登場。巻九の「葵」は、賀茂祭(現在の葵祭)の行列に先立つ行事で光源氏を一目見ようと集まる貴族の姿を描いている。

 貴族の女性はおしろいで顔が白く、牛車の引き手の顔は肌色と違いが分かるほか、御簾(みす)の線が細かく描かれるなど、レベルの高さがうかがえる。

 午前9時〜午後5時、月曜休館。入館料は高校生以上500円、小中学生250円。問い合わせは同ミュージアム((電)0774・39・9300)。


kyoto00glo at 06:17│Comments(0)

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