京都の気温、言い伝え通り 小学生らが観測

 冬の京都盆地は京都市中心部から北へ行くほど気温が下がり、盆地北端と市中心部では平均で約1・8度の差があることが、京都新聞社と市内6小学校の児童による今冬の観測で分かった。雪が積もった日数は北山通以北、バケツの水が凍った日数は今出川通以北の小学校で多くなり、昔から「通りを『上ル』ごとに寒くなる」などと言われてきた京の街の気候差がデータで確かめられた。

 市内の北、上京、中京、下京各区の6小学校に置いた温度計によると、今冬(昨年12月〜今年2月)の平均気温は、盆地北端の柊野小(北区)が3・2度で最も低かった。逆に最も高かったのは高倉小(中京区)の5・0度で、1・8度差があった。市中心部の高倉小から北上するごとに寒くなる傾向があった。一方、七条通付近の梅小路小(下京区)は4・5度で、三条通付近の高倉小の方が暖かかった。

 また、明け方に観測される日最低気温の平均は柊野小が氷点下0・3度で最も低く、北陸の富山市並みの冷え込みだった。この冬の最低気温は、柊野小が氷点下5・5度、高倉小が氷点下3・1度だった。日中よりも夜間や早朝の方が、南北の気温差は大きかった。

 児童が、学校のある日に毎朝調べた積雪日数は、柊野小で8日、紫竹小(北区)で5日だったのに比べ、他校は1日だけで、北山通以北の小学校で急に多くなった。バケツに氷が張った日数も、今出川通より北の4校では20日前後だったが、梅小路小は11日、高倉小は9日だけで、差がはっきり表れた。

 柊野小と高倉小は南北に約7キロ離れており、標高差は約60メートル。一般的に標高が100メートル高くなると気温は0・6度下がるとされ、60メートルでは計算上0・3〜0・4度程度の差になる。京の1・8度の気温差は標高以外の要因が大きいと推測される。

 京都検定1級を持つ気象予報士の吉村晋弥さん(36)=中京区=は「京都の狭い範囲にこれだけ気候差があることは驚きだ。大半の人は前日と2度差があると、体感で分かるとされる。京都人が昔から感じてきた寒暖差が裏付けられたと言える」としている。

■小学校での気温観測

 京都新聞社は、昨年12月1日から今年2月28日まで、京都市北区の柊野小、紫竹小、京都教育大付属京都小中、上京区の翔鸞小、中京区の高倉小、下京区の梅小路小の6校の百葉箱に、自動で記録する温度計を設置し、1時間ごとの気温を観測した。また、冬休みと土・日・祝日を除く毎朝、児童が、百葉箱の近くでバケツに氷が張った日数と、雪が積もった日数をカウントした。