2017年08月31日
宿泊しながら実習、福祉施設完成 京都に国内初
宿泊しながら実習、福祉施設完成 京都に国内初
宿泊施設を備えた実習施設と特別養護老人ホーム、保育所、障害者通所施設が一体となった総合実習センター「マ・ルート」が京都府宮津市波路に完成した。宿泊しながら現場実践できる福祉施設は国内初という。不足する福祉分野の人材育成を目指す。9月1日から業務を開始する。
事業所や団体、関係機関が連携し、地域全体で福祉の担い手を養成する府の「府北部福祉人材養成システム」の一環。2015年度に介護福祉士養成校を舞鶴市で開校、現任者研修を福知山市で実施するなど準備を進めてきた。
宮津湾に臨む施設は一部3階建て延べ約3500平方メートルで、木を多く使った温かみのある内装。社会福祉法人みねやま福祉会(京丹後市)が運営し、国や府、宮津市の支援を得て総事業費12億9800万円をかけて建設した。
介護福祉士などを目指す学生のための現場実習やインターンシップを受け入れ、各事業所で実習してもらう。実習生用の個室を8室整備した。
マ・ルートの櫛田啓施設長(35)は「福祉の仕事の魅力を体感してもらえる施設にしたい。各分野の垣根を越えて地域の人とも交流したい」と話している。
kyoto00glo at 06:01│Comments(0)