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2017年05月31日

京都府北部地震、死者最大5千人超 津波含め想定倍増

京都府北部地震、死者最大5千人超 津波含め想定倍増


京都府は30日、日本海側での大地震発生に伴う被害想定を公表した。府北部7市町の死者数は最大で5410人に達し、府が2008年度に公表した想定の2倍超となった。今回初めて算出した津波による最大死者数は300人。府は、住宅耐震化や感震ブレーカーの設置などの減災対策を実施した場合、死者数が920人に減少するとも試算しており、市町村と連携して減災対策を進める。

 国は東日本大震災の発生を受け、2014年に日本海側の津波高想定を公表した。府はこれに基づき、数百〜千年に1回程度の頻度で発生する地震・津波による被害を、日本海側の七つの断層別に想定した。

 想定で府内の被害が最も大きいのは、日本海から京丹後市に南北に延びる「郷村断層」地震(マグニチュード7・2、最大震度7)。死者数は建物の下敷きなど地震の影響が5400人、津波の影響が10人。負傷者数は1万8020人(津波50人)で、このうち入院が必要な重傷者数は6490人(同10)。地震発生直後に、避難所での生活を強いられる人は11万5320人に上る。

 建物被害は、全壊6万5410棟(同10棟)、半壊3万6270棟(同150棟)、火災による焼失1万8530棟と想定する。

 想定死者数を市町別でみると、京丹後市が2950人と最多で、与謝野町1250人、宮津市810人、舞鶴市220人、福知山市130人、綾部市40人、伊根町10人と続く。

 また、福井県沖の「若狭湾内断層」地震の想定死者数は1180人。津波により宮津市や舞鶴市の一部で2メートル超の浸水が発生し、津波による犠牲者は300人と算出した。

 府は08年度に地震被害想定調査を行い、郷村断層地震による死者数を2180人と想定していた。府防災消防企画課は「内閣府の新しい計算手法を使ったため、被害想定が大きくなった。減災対策とともに避難場所や備蓄体制の見直しも進めたい」としている。

 想定結果は、この日に京都市上京区の府庁で開かれた府防災会議で示された。



kyoto00glo at 06:05│Comments(0)

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