2017年08月
2017年08月31日
京都・祇園でバブル復活? マハラジャ20年ぶり営業へ
京都・祇園でバブル復活? マハラジャ20年ぶり営業へ
バブル経済期に若者が踊り集った高級ディスコ「マハラジャ」が、京都・祇園で約20年ぶりに復活する。以前と同じように、祇園会館(京都市東山区)で「マハラジャ祇園」として9月13日から営業する。全国各地のマハラジャの中でも、祇園は旗艦店だったという。
フロアには象徴でもある「お立ち台」がお目見えし、当時の雰囲気を再現。観光に訪れる外国人客らも呼び込もうと、舞妓(まいこ)に扮したショーや日本酒を提供するなどし、「京都らしさ」も演出していく。京都市でクラブなどを手がける会社が運営する。
マハラジャは1980〜90年代に全国展開し、バブル崩壊とともに下火になった。京都・祇園の店舗は96年に閉店した。だが、バブル世代が子育てを終えたり、景気が持ち直したりしたことから、2010年の東京・六本木を皮切りに大阪や名古屋で復活した。
マハラジャ祇園の営業時間は午後8時から深夜まで。料金は男性が税込み3千円、女性が2500円。日、月、火曜日が定休日だが、要望があればイベントなどで貸し出す。
広報担当者は「かつて楽しんでもらった人だけでなく、バブルを体験してみたい若者や外国人にも来てほしい」と話す。
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バブルの象徴、マハラジャ祗園が復活
1980年代のバブル期を代表する存在だった高級ディスコ『マハラジャ』。近年全国で復活が相次ぐなか、関西では2014年の「マハラジャ大阪」(大阪市北区)、今年3月の「マハラジャミナミ」(大阪市中央区)に続いて9月13日、京都に「マハラジャ祗園」(京都市東山区)がオープンする。
閉店から20年ぶりとなる今年。当時と同じ場所で、当時の社長・熊谷カールを総合プロデューサーに迎え、当時のDJマネージャーとともに復活する「マハラジャ祗園」は、最高の音とラグジュアリーな空間といったバブル期のイメージはそのままに、新たに舞妓、忍者、花魁が登場するなど京都らしさを打ち出す。
同社リリースでは、「バブル世代から若年層、インバウンド層まで、幅広いお客さまにお楽しみいただける施設を目指しております」とコメント。ダンスフロア40席、VIPスペース110席で、立席を含めると約300名収容可能。一般席は男性3000円、女性2500円でVIP席はボトルオーダー制。営業は20時から深夜までで、週4日の営業を予定している。
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「シェア農業」で作業分担 京都、IoT活用
「シェア農業」で作業分担 京都、IoT活用
関西文化学術研究都市の国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府精華町光台)は30日、地域住民が作業を分担しながら野菜を育てる「シェアリング農業」を敷地内のビニールハウスで始めると発表した。さまざまな機器をインターネットにつなげる「IoT」を活用、農業による地域活性化を目指すという。
東レ建設(大阪市)などとの共同事業。3棟計約650平方メートルのビニールハウスで、小松菜やルッコラなどを栽培する。
町民ら約50人が「サポーター」となり、スマートフォンやパソコンなどで種まきや苗の定植など希望する作業や、作業できる曜日などを登録、手分けして栽培をする。IoTでハウス内の栽培状況のデータを集めて作業を最適化することで、おいしい野菜ができるという。サポーターには「報酬」として収穫した野菜を手渡す。
サポーターには心拍数などが計測できる専用着も着てもらい、身体の負担などのデータ収集や解析も行う。
東レ建設などが開発した車椅子でも作業できる高床式砂栽培施設を導入、高齢者や女性、障害者も作業が容易になり、地域の雇用創出につながるとしている。
来年2月まで総務省の委託事業として実施、自治体や法人などが運営して実際に収益を得たり、地域の雇用を創出できたりするかを検討、今後の展開を考える。農業の省人化ではなく、人が集い、世代を超えた交流が生まれる農場を目指すといい、「新しい農業の形を提案したい」(東レ建設)としている。
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東レ建設とATRが「シェアリング農業」の実証事業を開始
東レ子会社の東レ建設(大阪市北区)と国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府精華町)は30日、高齢者らが空き時間を使って農作業をしやすくする「シェアリング農業」の実証実験を同研究所で9月1日から始めると発表した。
腰をかがめずに作業できる「高床式砂栽培ベッド」で小松菜やチンゲンサイなどを栽培する。一般の畑では、大型農機を使ったり、立ったり座ったりすることが多いが、こうした動作がなく体への負担が減る。車いすに乗ったまま作業できるという。高齢者や女性が働きやすい環境を整え、農業の担い手不足解消や地域雇用の創出を目指す。
9月1日からの実験には地域住民ら約50人を募る。登録した希望の作業内容や時間帯に合わせて、種まきや収穫などの必要なタイミングで招集メールを送り、作業に従事してもらう。作業時には東レ製のウエアラブル端末を着用して心拍数などを計測し、参加者がデータを基に体力に合った作業を選ぶことができる。
来年2月までの半年間にわたり集めたデータをもとにシステムを実用化させる考え。記者会見した東レ建設の酒見憲一常務は「(あらゆるものがネットにつながる)IoT技術を使うことで、農業に新たな価値が生まれる」と期待を述べた。
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農業 誰でもいつでも…9月から実証事業 ◇学研都市の研究所 ◇スマホでデータ共有/「高床式」かがまず作業
関西文化学術研究都市(学研都市)にある国際電気通信基礎技術研究所(ATR、精華町)などが9月1日から、様々な仕事を持つ人たちが都合のいい時間を選んで作業する「シェアリング農業」の実証事業を始める。精華町民ら約50人が参加し、IoT(モノのインターネット)技術で作物の生育状況などのデータを共有。高齢者でも作業しやすい最新の設備を活用し、農業の可能性を広げようという試みだ。
舞台となるのは、東レ建設(大阪市)などがATR内に設けたビニールハウス式の「高床式砂栽培農業施設」(幅8メートル、長さ36メートル)。農業以外の仕事を持つ住民が、スマートフォンなどで施設内の温度や湿度といったデータを把握し、好きな時間を選んで作業に当たる。短時間の参加も可能で、就農者の増加や地域活性化につなげる。小松菜やチンゲンサイのほか、トマトやイチゴなどを育てる予定。
同施設内では、力のいる作業が苦手な高齢者や女性に優しい工夫を凝らした。かがまずに作業できるように大人の腰の高さほどの台を4列並べ、そこに土よりも軽い砂を敷き詰めて作物を栽培。水やりや液体肥料の追加、温度調節を自動化し、通路が広い場所では車いすの人も作業できる。実証事業は総務省の助成を受けており、来年2月まで行う。
30日にはATRで事業開始式が行われ、関係者ら約30人が参加。ATRの鈴木博之専務は「基礎研究だけでなく、地域と関わりのある事業として進めていきたい」と話した。同施設で小松菜の収穫を体験した木村要町長は「地元住民も参加できることを評価したい。将来的な雇用につながれば」と期待を込めた。
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「嵐」の“聖地詣で”続々 「松本神社」初の絵馬販売へ 「大野神社」で注目、「櫻井」「二宮」も…
「嵐」の“聖地詣で”続々 「松本神社」初の絵馬販売へ 「大野神社」で注目、「櫻井」「二宮」も…
人気アイドルグループ「嵐」のメンバーと同じ名前であることから、ファンが“聖地”とする神社が近畿に集中し、若い女性らでにぎわっている。ただ、松本潤さんと同じ「松本神社」(京都府城陽市)は絵馬などを売っておらず、どこか静かだ。そこで地元の観光協会が中心となって絵馬を作り、松本さんの誕生日の30日に販売を始めた。人気に火がつくか。
ファンがお守りをブログを紹介し知名度急上昇
嵐のリーダー・大野智(さとし)さんと同じ名前の大野神社(滋賀県栗東市)の禰宜(ねぎ)、大宮聡さん(44)によると、人気のきっかけは5〜6年前、同神社を訪れたファンが購入したお守りをブログで紹介したこと。さらに、大宮さんの名前が大野さんと同じ「さとし」だったことなどから知名度が急上昇。他の嵐メンバーと同じ名前の神社も注目されるようになった。
櫻井翔さんと同じ櫻井神社は堺市と兵庫県尼崎市にあり、二宮和也さんと同じ二宮神社は神戸市中央区に所在。これに城陽市の松本神社を合わせた5カ所が知られる。ファンらはこうした神社を訪れ、「嵐5人がいつまでも元気で」「コンサートに当たりますように」などと願い事を書いた絵馬を奉納するなどして、思い思いに“聖地巡礼”を堪能している。
「松本神社」は常駐宮司不在、地元観光協会が絵馬作製へ
松本神社は小さな社で常駐の宮司がおらず、近くの賀茂神社の和田康夫宮司(84)が兼任。一昨年ごろからファンが訪れるが、絵馬やお守りが販売されておらず、他の神社に比べて数は少ないという。こうした事情を知った地元の城陽市観光協会(同市寺田)が今年初め、「地域活性化につなげたい」と絵馬の作製を持ちかけ、和田宮司は「たくさんの人にお参りしてほしい」と応じた。
絵馬は、松本さんのイメージカラーの紫に着色したもの(税込み1500円)と木地(同2千円)の2種類。いずれもメッセージが刻まれているが、行の頭の文字を左から横に読むと「嵐ちけつと幸」という文章が現れる。「コンサートチケットの当選を祈願する人が多いから」(同協会の阪部晃啓会長)との心遣いだ。
絵馬は30日に松本神社と同協会で販売。同協会のホームページでも販売しており、9月末以降の発送を予定。1人各5枚まで。送料は380円。問い合わせは同協会((電)0774・56・4029)、水曜定休。
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京都 フィギュア本田、シニア楽しみに 白岩はジャンプに切れ
京都 フィギュア本田、シニア楽しみに 白岩はジャンプに切れ
フィギュアスケート女子で来年2月の平昌五輪出場を目指す本田真凜(大阪・関大高、京都市伏見区)と白岩優奈(関大KFSC、京都両洋高)が30日、関大たかつきアイスアリーナで報道陣に練習を公開した。
約2週間後にシニアデビュー戦を控えた本田は「今はわくわくして楽しみな気持ちでいっぱい」と笑顔。同じく今季からシニアへ昇格した白岩も切れのあるジャンプを見せ「昨年よりもスケートが楽しいと思うことができている」と明るかった。
本田はフリーのオペラ「トゥーランドット」を繰り返して流し、終盤に手を広げたり、脚を上げたりするタイミングを念入りに確認。練習後に取材に応じ、ショートプログラム(SP)の曲の変更を示唆した。
白岩はSPの「亜麻色の髪の乙女」、フリーの「展覧会の絵」の両方を通して演技。高難度のルッツ−ループの連続3回転ジャンプを何度も着氷した。
全日本選手権3連覇中の宮原知子(関大・木下グループ、京都市中京区)は体調不良のため参加しなかった。指導する浜田美栄コーチは「夏バテを含めて熱が高い。体力がまだ戻っていないので、慎重に今週は休ませた」と説明した。
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山林売買、ネット仲介ビジネス 京都の業者ら新会社
山林売買、ネット仲介ビジネス 京都の業者ら新会社
山林の活用をビジネスにする事業会社、山いちば(京都市中京区)を、京都市の製材業者など3社が共同で出資して8月に立ち上げた。インターネットサイトで山林の売買を仲介するほか、立木の管理や伐採、木材の販売に取り組む。ドローン(小型無人機)による調査も手がけ、森林資源の利用拡大に結びつける。
会社を設立したのは、製材業の京北商会(中京区)、林業の比賀木材(右京区)、ウェブサイト運営のウィンドミル(中京区)。京北商会の山口展稔代表取締役が代表を務める。
国内では、安い輸入材の流入や林業家の高齢化などで、手入れされなくなった山林が拡大している。新会社は、森林資源を活用する仕組みを整え、山林の荒廃防止につなげる。新たな農林漁業ビジネスに助成する京都府の「きょうと農商工連携応援ファンド支援事業」にも採択された。
社名と同じインターネットサイトを8月に開設した。山林の物件情報を載せて売り手と買い手を結びつけるほか、森林整備に対する公的支援制度などの情報も充実させ、山林に関するポータル(玄関)サイトに育てる。
府内の森林組合と連携し、山林を売買するための境界線画定や、立木を育てる間伐などの手入れ、販売可能な木の伐採や搬出などを行う。切り出した木材の販路も開拓する。
ドローンを活用したサービスも始める。レーザーで立木の高さを測定して生育状況を把握したり、最大10キロの荷物を積載できる大型機でチェーンソーや資材を運んだりし、林務作業の効率化や省力化に結びつける。
山口代表取締役は「山林を保有していても、どう活用すればいいか分からなかったり、現地に行ったことすらなかったりする人は多い。そうした所有者に情報を発信し、木材の利用に結びつけたい」と話している。
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【歴史インサイド】嵯峨天皇の息子?光源氏のモデル? 謎を呼ぶ平安京の巨大建物跡の主とは
【歴史インサイド】嵯峨天皇の息子?光源氏のモデル? 謎を呼ぶ平安京の巨大建物跡の主とは
嵯峨天皇の息子か、それとも光源氏のモデルか? あれこれ想像をめぐらせてしまう巨大邸宅跡が出土した。平安京で「右京三条三坊五町」と呼ばれていた場所の一角、分析機器メーカー「島津製作所」の三条工場(京都市中京区)内で行われている発掘現場で見つかった邸宅跡。平安京遷都間もない9世紀初頭に建てられたとみられる。建物の1つは約190平方メートルの規模と当時の邸宅としては最大級で、大納言に相当する「三位」以上の貴族の邸宅らしい。今回は計4棟の建物跡が出土したが、いずれの保存状態も良好。こうした平安初期の邸宅跡の発見は過去に1例しかなく、発掘担当者も「めったに見られない光景」と評価する。そんな遺構の調査結果を詳細に報告する。
巨大建物跡がまるごと出土
同社の新社屋の建設に伴い、京都市埋蔵文化財研究所が5月から12月末までに約4500平方メートルを調査する予定で、このうち今回は約2400平方メートルで実施された。
この結果、東西7間(21メートル)、東西2間(9メートル)の、本体の南側に庇(ひさし)が付く巨大建物跡がまるごと出た。柱穴は26カ所。1辺が最大で1メートルもある方形の柱穴で、1カ所も欠けることなく、並んだ状態で見つかった。
さらに、この建物の西端と接して別の建物跡(2間=5・5メートル=四方)が出土し、ほかにも2棟の建物跡が確認された。
計4棟はいずれも創建時期が同じ9世紀前半とみられるが、巨大建物は当初の東西15メートル、南北11メートルの規模の建物を建て替えた痕跡もあり、同研究所では「9世紀初頭に建てられたと考えるのが順当だが、遷都とほぼ同時期に建てられた可能性もなくはない」とも。
1町分が邸宅、階位の高さ象徴
同地では約30年前にも調査が行われている。その成果と合わせると、出土した建物跡は計7棟になる。
それらの間には溝があり、役割に応じて家政▽住居▽政務−の3空間に分けられていたと推定される。
一方、塀などで明確に区画されていたわけではないため、同研究所は、1つの敷地だったと判断。平安京の碁盤の目の一区画(町=120メートル四方)をまるごと使った、巨大な邸宅跡と推定した。
同研究所の吉崎伸・調査課長は「1町分を邸宅跡にするのは当時の規定で、大納言に相当する三位以上との決まりがある。ここの住人の階位の高さがしのばれる」と説明する。
一方、國下多美樹(たみき)・龍谷大教授(日本古代都城史)は「どの建物も、間もなく登場する寝殿造のように廊下で建物同士がつながっていない。建物が独立して並ぶ、奈良時代の影響を色濃く残した邸宅」とする。
間もなく廃絶、栄えた左京との差
平安時代初頭に建てられた高級貴族の巨大邸宅。だが、土器の出土状況などから、邸宅は840年ごろまでに廃絶。その後は田畑などに使われ、建物が建てられた形跡がなかったという。
なぜこんなにも早く高級貴族の邸宅が廃絶して、以後は使われなくなってしまったのか。
「当時の地表面の層は粘土質で、雨が降ればプールのように水がたまる。ところが粘土層をはがしてしまうと、今度はその下が砂れき層のため、地下から水があふれ出す。使い勝手の悪い土地なんです」と話すのは、発掘調査を指揮した同研究所の山本雅和係長だ。
平安京の歴史をひもとく際によく言われるのが、繁栄した「左京」に比べて、「右京」は遷都から100年ほどで宅地として使われなくなったということだ。
数十センチ掘れば、10世紀代の遺構に
右京一帯は湿地帯が多く、雨が降ればすぐに水がたまり、そこから疫病も発生する劣悪な環境にあったのが理由だ。
現在でも、京都市内で発掘調査を行う場合、かつての朱雀大路の上を通る南北道の千本通より西側では、雨水がたまったり地下水がわいたりするため、排水しながら調査を進める光景をよく見かける。山本係長も「今回の調査地も雨が降るたびに水がたまり、排水には悩まされた」と語る。今回の調査地の五町は、南西の4分の1が低湿地の可能性が高いという。
さらに、近くを流れていた紙屋川がたびたび氾濫を起こしていたと考えられ、これも追い打ちをかけたとみられる。同研究所は「当時の住人は水に相当悩まされたに違いない」と推測する。
こうしたことから、今回の調査地を含む右京から10世紀以降は人が離れ、田畑と化す。一方、左京は人口が集中した。この結果、現在それぞれで発掘調査を行うと、左京では各時代の遺構が交錯し、複雑な遺構面を見せるのに対し、右京では地面から数十センチも掘れば、10世紀代の遺構面に届くことだってあるのだ。
天皇ゆかりの陶器が示す人物像
平安京に遷都して約半世紀の間に右京三条三坊五町から邸宅はなくなるが、わずかの間でも三位以上の高級貴族が住んでいたのは間違いない。では、それは誰なのか。
30年前に同町北東端を調査した際、東西道の姉小路沿いの側溝から大量の緑釉(りょくゆう)陶器が出土した。いずれも、嵯峨天皇が弘仁14(823)年に弟の淳和(じゅんな)天皇に譲位した後、居住した冷泉院で出土した土器と同じ種類のものだった。
このため、西山良平・京都大名誉教授(日本古代・中世史)は「背後におぼろげながら嵯峨天皇が見えるような人物」とみる。
さらに、室町時代ごろに編纂(へんさん)された辞書「拾芥少(しゅうがいしょう)」に、この土地周辺が棲霞寺(せいかじ)の寺領になっていることが書かれていることを指摘。同寺は、嵯峨天皇の12男で「源氏物語」主人公の光源氏のモデルとされる従一位左大臣、源融(みなもとのとおる)(822−895)ゆかりの寺だ。
「融がこの邸宅に入るには少し早いが、融と同様に嵯峨天皇が自分の皇子の中から皇籍をはずして源氏を名乗らせた嵯峨源氏、あるいはそれ以外の皇子が候補として考えられるのでは」と推測する。
だが、まだ庭園や従者の居住スペースが見つかっていないほか、「東隣の4町も一緒に考えるべきかもしれない」(國下教授)とする意見が出るなど、考えるべき課題はまだ多い。
今回の発掘終了後には北隣の残り約2100平方の調査が予定されている。ここは30年前に緑釉陶器が大量に出土した姉小路側溝の延長線にあたるため、専門家は「居住者の特定につながるような文字資料が出てくれば」と期待を寄せている。
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宿泊しながら実習、福祉施設完成 京都に国内初
宿泊しながら実習、福祉施設完成 京都に国内初
宿泊施設を備えた実習施設と特別養護老人ホーム、保育所、障害者通所施設が一体となった総合実習センター「マ・ルート」が京都府宮津市波路に完成した。宿泊しながら現場実践できる福祉施設は国内初という。不足する福祉分野の人材育成を目指す。9月1日から業務を開始する。
事業所や団体、関係機関が連携し、地域全体で福祉の担い手を養成する府の「府北部福祉人材養成システム」の一環。2015年度に介護福祉士養成校を舞鶴市で開校、現任者研修を福知山市で実施するなど準備を進めてきた。
宮津湾に臨む施設は一部3階建て延べ約3500平方メートルで、木を多く使った温かみのある内装。社会福祉法人みねやま福祉会(京丹後市)が運営し、国や府、宮津市の支援を得て総事業費12億9800万円をかけて建設した。
介護福祉士などを目指す学生のための現場実習やインターンシップを受け入れ、各事業所で実習してもらう。実習生用の個室を8室整備した。
マ・ルートの櫛田啓施設長(35)は「福祉の仕事の魅力を体感してもらえる施設にしたい。各分野の垣根を越えて地域の人とも交流したい」と話している。
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京都の非正規常勤講師7・8% 担任など重要任務も
京都の非正規常勤講師7・8% 担任など重要任務も
京都府内の公立小中学校で非正規教員として任用されている常勤講師の割合は、国が定めた教員定数の7・8%を占め、全国平均を0・7ポイント上回ることが文部科学省の調査で分かった。担任などの重要業務を担う教員の1割近くが不安定な身分で働いていることになる。国全体でも常勤講師の割合が増えており、少子化をにらんだ「調整弁」の役割を担わされている実態が背景にある。
文科省によると、2016年5月1日時点で、教員定数に占める常勤講師の割合は、京都府が7・8%で888人、滋賀県6・9%で508人だった。全国で最も高いのは、沖縄県の15・5%で、定数を正規教員(教諭)で満たしているのは東京都のみだった。
定数に占める常勤講師の割合は国全体で増えており、05年度は5・6%だったが、16年度は7・1%になり、4万人を超えた。
常勤講師は本来、緊急の事情がある場合のみの臨時的な任用だが実際は継続的な任用が常態化している。担任や部活指導など教諭と同様の仕事を担う。一方で給与は教諭より低く、単年度ごとの任用のため、3月中旬まで翌年度も職があるかどうかが分からない。
府と京都市の両教育委員会によると、少子化による将来の学級数減や、政策によって毎年変化する加配定数への対応のため、常勤講師の雇用をやめることはできないという。
講師の中には採用試験に受からないまま20年以上も教壇に立ち続けている人もいる。府教委教職員人事課は「採用試験に受からないからといって指導力がないという認識ではない。正規の数を増やしたい気持ちはあるが、大量退職期で新規採用と再任用希望の調整が難しく、結果的に増えてしまった」と話す。
労働問題に詳しい京都弁護士会の福山和人弁護士は「常勤講師は公務員としての身分保障はなく、労働者としての保護も不十分で、非常に弱い立場にある。教育現場の過重労働や質の向上が課題となる中、国は正規教諭を増やすべきだ」と指摘した。
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2017年08月30日
京都観光 水の神様に涼をもらう!せせらぎと緑に暑さを忘れる「貴船神社」
京都観光 水の神様に涼をもらう!せせらぎと緑に暑さを忘れる「貴船神社」
「貴船神社」は、鴨川の水源地にある古社。周辺は「京都の奥座敷」と呼ばれ、貴船川のせせらぎと豊かな緑が厳しい暑さを忘れさせてくれる。創建年代は不詳だが、およそ1600年前に神武天皇の皇母である玉依姫命が黄色の船に乗って大阪湾から淀川、鴨川をさかのぼり、現在の奥宮に水神を祀った創建伝説が残る。古くから雨乞いの社として歴代天皇に尊崇されたほか、縁結びのご利益でも有名。貴船川沿いに本宮、奥宮、結社の3つの社があるので散策を楽しみながら参拝を。本宮に湧き出るご神水に浸すと龍神のお告げが浮かぶ、水占みくじもお忘れなく。<※情報は関西ウォーカー(2017年8月8日発売号)より>
■ 緑豊かな古社で龍神の言葉を聞く
朱塗りの神門から奥宮に入ると、鬱蒼(うっそう)とした木々に囲まれ、荘厳な雰囲気が漂う。
水難よけや縁結びのご利益があるとされる「水まもり」(1個1000円)。
「水占みくじ」(200円)は、ご神水に浸すと文字が浮かび上がる。
石垣から湧き出るご神水は無料でくめる。オリジナルの「ご神水容器」(300円)もあり。
今年の春から登場した「御神水ラムネ」(1本500円)。キリッと冷えたラムネで喉を潤そう。
■ 三社詣で参拝を!
参拝に正式なルールはないが、本宮、奥宮、結社の順で参拝する「三社詣」が古くから盛ん。貴船川沿いの自然を感じながら参拝しよう。
【本宮】龍神である高神(たかおかみのかみ)を祭神とする。境内にはご神水やカツラの神木などがあり、神聖な空気が漂う。水占やお守りの授与はここで。朱色の春日灯籠と緑のコントラストが美しい参道石段も有名。
【奥宮】本宮から徒歩10分ほどの奥宮は、貴船神社創建の地で、本宮と同じ高神を祀る。本殿西側に創建時に玉依姫命が乗った船が石に包まれたと伝わる船形石があり、船舶関係者からの信仰もあつい。
【結社】本宮と奥宮の中間地。平安時代から縁結びで知られ、女流歌人の和泉式部が夫との復縁をかなえたという逸話も。「結び文」(200円)に願い事を書き、結び合わせて祈願すると生涯の幸福が得られると言われる。
【お守り】本宮と奥宮の祭神である竜をかたどった「竜守」(右・各500円)は全6色ある。貴船神社の末社である梶取社のお守りは人生進路守護、交通安全、航海安全のご利益が。色は金と銀の2色。「梶取守」(左・1000円)。
■貴船神社<住所:京都市左京区鞍馬貴船町180 電話:075-741-2016 時間:6:00〜20:00(季節により異なる)、授与所受付:9:00〜17:00 休み:なし 料金:境内無料 駐車場:本宮10台、奥宮15台(各500円/120分) 創建:不明 ご利益:運気隆昌、縁結びなど>
■ 窓一面に広がる豊かな緑となごみスイーツでひと息
貴船神社本宮より徒歩4分の「貴船倶楽部」は、木造のモダンな建物が印象的な貴船川沿いのカフェ。大きな窓からは貴船川沿いの豊かな自然を眺めることができる。パフェなどのスイーツや軽食がそろう。
宇治の上質な抹茶をたっぷり使った「特製抹茶パフェ」(1200円)。抹茶アイスのほか、抹茶わらびや3色寒天、抹茶ブラウニーなどがのり、満足感大。
窓からは美しい緑や貴船川が見え、癒される。
大きな窓や高い天井が開放的。
■貴船倶楽部<住所:京都市左京区鞍馬貴船町74 電話:075-741-3039 時間:11:30〜17:00(LO16:30) ※貴船神社ライトアップ時は延長営業あり 休み:不定休 席数:44席 駐車場:なし>
■ カジュアルに楽しめる川床で喉越し抜群のそばを味わう
貴船神社本宮より徒歩2分の「そば伝兵衛」は、自家製麺のそばや釜飯が自慢。そばは喉越しと香りがよく、あっさりした味わいのツユとよく合う。夏はサービス料なしで気軽に川床を楽しめるのも魅力。
川床で提供される「山菜そばセット」(2592円)。焚き合せ、小鉢2品、ご飯、漬物が付く。
川のせせらぎや貴船の豊かな自然を感じながら食事ができる。
■そば伝兵衛<住所:京都市左京区鞍馬貴船町39 電話:075-741-2228 時間:11:00〜17:00、土日祝11:00〜18:00 ※そばがなくなり次第終了 休み:不定休 席数:川床34席、店内36席 駐車場:2台(無料)>
■ 多彩な和食を提供する鳥居のそばの風情ある茶屋
貴船神社本宮より徒歩1分の「鳥居茶屋」は、貴船神社本宮の表参道横にある茶屋。会席料理のほか、丼やそばなど気軽に利用できるメニューも充実する。アユを丸ごと使った名物の「あゆ茶漬け」(1550円〜)は必食だ。
焼いたアユを1日かけて煮込み、骨まで柔らかい、「あゆ茶漬け(上)」(1950円)。
庭の見える座敷席やテーブル席などがある。
■鳥居茶屋<住所:京都市左京区鞍馬貴船町49 電話:075-741-2231 時間:11:00〜18:00(懐石料理は要予約) 休み:火曜 (6〜8、11月はなし) 席数:25席 駐車場:4台(無料)>
■ 貴船神社の創建伝説に由来!交通安全と人生守護を祈る
叡山電車貴船口駅より徒歩5分の「梶取社」は、貴船川と鞍馬川が合流する貴船口にあり、航海・交通安全、人生進路守護の神として信仰されている。玉依姫命が乗った黄船を操った梶取大神が祀られていると伝わる。
梶取社の北側にかかる梶取橋からは、豊かな自然や川の流れを眺められる。
貴船神社の一の鳥居のそばにある小さな社。
■梶取社<住所:京都市左京区鞍馬貴船町 電話:075-741-2016(貴船神社) 時間:参拝自由 料金:参拝無料 駐車場:なし>
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京都 京大が国立初のコンサル子会社 18年にも設立方針
京都 京大が国立初のコンサル子会社 18年にも設立方針
京都大は29日、コンサルティングや講習事業などを行う子会社を2018年にも設立する方針を明らかにした。今年6月に指定国立大学法人になり、大学が行える事業の規制が緩和されたことを受けた取り組みという。京大によると、コンサルティングや講習を行う子会社設立は国立大では初めてという。
新会社は「京大オリジナル」。京大が100%出資する子会社で、京都市左京区の吉田キャンパスに本社を置く予定。東京にも拠点を設ける。出資額は7千万円前後を想定している。コンサルティング業では企業の求めに応じて、研究開発や経営に関する助言などを行う。教員による企業関係者や市民向けの講習も開催する。
京大は投資会社「京都大学イノベーションキャピタル」などにも出資している。今後、子会社間の連携も模索するという。
京大理事の阿曽沼慎司産官学連携本部長は「京大の持っている『知』を社会からの要望に応える形で出していきたい」としている。
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