2016年11月

2016年11月29日

京都で高低差を楽しむ「御土居めぐりツアー」 オープンデータ使ったアプリにも反映

京都で高低差を楽しむ「御土居めぐりツアー」 オープンデータ使ったアプリにも反映


京都にあるIT企業7社でつくる「京なかGOZAN」が現在、京都の観光アプリ「いしぶみ巡るっ!」と平安女学院大学国際観光学部の井上学准教授によるコラボツアー「御土居(おどい)巡り」の参加者を募集している。

 

  「御土居」は、豊臣秀吉によって造られた土塁で、敵の襲来を防ぐ目的と鴨川の氾濫を防ぐ目的のものがあるという。東は鴨川、西は紙屋川、北は鷹ヶ峰・上賀茂、南は九条に及び、高さが約5メートル、全長およそ22.5キロメートル。現在も一部が残っている。

  同ツアーでは、北大路駅に集合し、井上さんの解説を聞きながら、京なかGOZANが手掛けた「いしぶみ巡るっ!」で紹介されているそれぞれの御土居をバスと徒歩で巡る。途中、御土居の形を模した「御土居餅」を食べて休憩する。

  京なかGOZANが京都市とオープンデータ活用に関するヒアリングから開発した同アプリは、京都市歴史資料館が公開している、京都にある碑(いしぶみ)のオープンデータを活用したもの。碑の解説を掲載するほか、位置情報や現在地からの経路を示したり、碑の写真を撮影して、アルバムを作ったりする機能を盛り込む。京都市営地下鉄のキャラクター・太秦萌(うずまさもえ)ともコラボもしている。同ツアー開催後には、御土居コースも追加する予定という。

  同団体代表の桂田佳代子さんは「下見で先生とコースを歩いたら、道路を隔てて一部が残っている御土居など、当時の姿を思い浮かべながら歩くことで新鮮な発見があった。何気ない場所の高低差の楽しみ方を知ってもらえたら」と話す。

  開催時間は14時-17時。参加費は2,500円(北野天満宮「梅園」入場料、御土居餅2個代、保険料含む)。定員は先着15人。申し込みはメールで受け付ける。雨天中止。受け付け締め切りは12月1日。



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京都・北山で「光の庭」 アートで古都の世界を表現

京都・北山で「光の庭」 アートで古都の世界を表現


 京都府立陶板名画の庭(京都市左京区)で光や色、音などで古典を表現したアートプロジェクト「光の庭」が開かれ、訪れた人を幻想的な古都の世界に誘っている。12月25日まで。

 プロジェクトは、2020年の東京五輪に向けて、北山地域を芸術で活性化させようと府が主催。12月11日までの前半は、京都市出身で、東京駅の100周年記念ライトアップなど手がけた現代美術作家、高橋匡太さんが担当し、古典「源氏物語」をテーマに演出している。

 安藤忠雄さんが設計した「庭」を舞台に、コンクリートの壁や高さ約12メートルの滝に源氏物語の「桐壺」や「花宴」「幻」?など6つの場面の和歌を取り上げ、それぞれに合わせた「光」やお香の「香り」、雅楽の「音」などを用いて空間を彩っている。

 父親と訪れた京都市立修学院小学校4年、川畑友香さん(10)は「源氏物語の文字がとてもきれいだった」と作品に見入っていた。

 12月15日からの後半は、現代美術作家のヤマガミユキヒロさんが「能」をモチーフにした作品で空間を紡ぐ。午後5時-8時。入場無料。問い合わせは府文化政策課((電)075・414・4281)。



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宗祖をしのび、揺れる念仏 京都 東本願寺で坂東曲

宗祖をしのび、揺れる念仏 京都 東本願寺で坂東曲

真宗大谷派本山・東本願寺(京都市下京区)の報恩講が28日、最終日を迎え、僧侶が前後左右に体を揺らしながら念仏を唱える「坂東曲(ばんどうぶし)」が営まれた。御影堂に集まった約4500人が、僧侶の動きに見入りながら、手を合わせていた。

 坂東曲は、宗祖親鸞が越後(新潟県)に流罪になった際の船の上での様子を伝えるものとされる。同派によると、鎌倉から南北朝時代に関東の僧たちが始めたといわれ、親鸞の命日にあたるこの日に行う。

 緑色の五条袈裟(げさ)を着た僧侶約60人が、「南無阿弥陀仏」と独特の節回しで唱えた後、平易な言葉で教えを記した「正像末和讃(しょうぞうまつわさん)」の一部を大きく体を振りながら読み上げた。

 同寺の報恩講は21日に始まり、8日間で3万人超が参拝した。



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舞妓の芸を堪能、「一見さんも大歓迎」 京都に新施設

舞妓の芸を堪能、「一見さんも大歓迎」 京都に新施設


花街での遊びが手軽に体験できる「舞妓シアター」が、京都市東山区大黒町通五条上ルに完成した。芸舞妓による踊りの観賞や、飲食しながらの歓談などが定額制で楽しめる。

 「一見さんお断り」で知られる京都の花街の魅力に、初めての人にも気軽に触れてもらおうと、五花街の一つ、宮川町のお茶屋兼置屋「しげ森」が開いた。

 外国人観光客や家族連れでも利用しやすいようにテーブル式を取り入れ、子ども料金も設定。最大36人まで収容。舞台で芸舞妓が演じる舞踊や地唄をめでながら、弁当やお茶のお点前などが堪能できる。

 12月1日にオープンし、毎日午後0時半から営業する。料金は大人6800円?1万3千円で、予約状況に応じて当日入場もできる。

 28日に関係者を招いて内覧会が開かれ、着飾った舞妓たちが三味線の音色に合わせて優雅な舞を披露した。しげ森の女将の森田繁子さん(69)は「芸舞妓さんの芸をたくさんの方々に知っていただき、交流の場にしたい。一見さんも大歓迎です」と話している。

 申し込みは舞妓シアターのホームページで受け付ける。問い合わせは同シアターTEL075(741)8258。




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神経疾患の病態、京都 iPS細胞で再現 京大などのグループ

神経疾患の病態、京都 iPS細胞で再現 京大などのグループ


手足の筋力低下や感覚障害が生じる神経の病気「シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)」の病態の一端を、京都大iPS細胞研究所の井上治久教授や京都府立医科大の大原亮客員講師らが突き止めた。iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使うことで、ミトコンドリアの機能が低下している仕組みを解明し、米科学誌にこのほど発表した。

 CMTは遺伝性で末梢(まっしょう)神経に障害が生じる。2500人に1人が発症するとされる。グループは神経の突起部分に障害が生じたCMT患者のうち、遺伝子「MFN2」に変化が生じた2人からiPS細胞を作り病態を再現した。

 患者のiPS細胞から作った神経細胞を解析したところ、健常者と比べて、細胞内のミトコンドリアの大きさは7割に、神経細胞内を移動する能力も半分に落ち込んでいた。ミトコンドリアが作る細胞のエネルギー源「ATP」の量も3分の1以下になっていた。

 ATPは神経細胞の形や機能の維持に使われる。井上教授は「神経細胞内のATPを増やすなど、新たな治療戦略につながる」としている。



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大名茶人・不昧の茶室、再建へ 京都・大徳寺孤篷庵

大名茶人・不昧の茶室、再建へ 京都・大徳寺孤篷庵


江戸後期の大名茶人松平不昧(ふまい)の二百回忌を前に、ゆかりの深い京都市北区の大徳寺孤篷庵(こほうあん)で、不昧の茶室の再建が進められている。不昧が最晩年に建てた茶室で、古図をもとに往時の面影をたどる。来年4月の茶室披(びら)きを目指している。

 同庵は、江戸前期の大名茶人小堀遠州が建て、隠居所とした。江戸中期に焼失したが、遠州を崇敬する不昧が再建。さらに自らの京都での菩提所(ぼだいしょ)とするため、同庵西側に大圓庵(だいえんあん)を構えた。仏間だけでなく、広間や小間の茶室を備え、不昧の好みを凝らした空間だったという。1817年1月、席披きの茶会をしたが、翌年亡くなった。52年春、失火で焼失し、位牌所(いはいじょ)だけは復興したが、茶室は再建されず、古図に残るだけだった。

 来春、不昧の二百回忌を迎えるにあたり、孤篷庵の小堀亮敬住職(48)らが茶室の復興を計画。有志に呼びかけ、同庵や不昧の地元の松江市に残る古図をもとに、ほぼ元の場所に、2畳と3畳の小間、8畳の広間を再建することになった。

 8畳の広間は、点前座の網代天井に杉の大板を斜めに張ったり、風炉先(ふろさき)が国宝の茶室如庵(じょあん)(愛知県)のような構えになっている独特の造りを再現。孤篷庵に残る遠州時代のヒノキ材も茶室周りの縁側の天井や床板に使う。現代の新技術と在来的な造りを合わせ、数百年残る建物にする。

 監修にあたった中村昌生・京都工芸繊維大名誉教授は「従来の茶室の決まりに従いながら、それを破るようなことをしている。不昧の最晩年の、自らの茶の境地を表現した重要な茶室の再現だ」と意義づける。

 小堀住職は「わずか35年ほどしかなかった茶室だが、今回再建することで次世代への文化の継承にもなれば」と話しており、今後、命日の4月24日に、法要を兼ねた大圓庵茶会を開いていく。有志の協力も募っている。問い合わせは孤篷庵TEL075(491)3698。



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「相談Welcome」京都 祇園に外国語交番 「おもてなし通訳人」も242人 京都府警など観光客対応に本腰

「相談Welcome」京都 祇園に外国語交番 「おもてなし通訳人」も242人 京都府警など観光客対応に本腰


「WelcomeKyotoProject」。観光団体のキャッチフレーズではなく、京都府警が今年から取り組み始めたミッションの名称だ。国際観光都市・京都だけに、インバウンド(訪日外国人観光客)がらみの相談やトラブルが多数、警察に寄せられ、これに対処することは急務となっている。英語を話せる警察官を「おもてなし通訳人」に任命、祇園に「外国語交番」を設置し、独自に英会話教室を開催する警察署も配置するなど、警察挙げての“国際化”を進めている。

流暢な英語で

 「IwanttogotoHanamikouji.(花見小路に行きたい)」

 ある日の午後、八坂神社(京都市東山区)前の祇園交番に、地図を手にしたオーストラリア人女性が飛び込んできた。「2つ目の信号を左に曲がって…」。前田晃宏巡査(27)は流暢(りゅうちょう)な英語で説明する。

 しばらくすると、交番近くで外国人旅行者による自転車事故が発生。倉田法武巡査部長(38)は現場に駆けつけると、坂道で転倒したという女性に「けがはないですか。パスポートはありますか」などと呼びかけた。もちろん英語だ。

 祇園交番は10月から、語学が堪能な警察官が3人配置され、「外国語対応モデル交番」として運用が始まった。警視庁に次いで全国で2番目。11月までの1カ月間ですでに500人超の外国人が訪れた。「道が分からない」などの相談が多いといい、府警では「トラブル防止の観点でいえば、それも警察の仕事」と精力的に取り組んでいる。

6人に1人京都で宿泊

 日本を訪れる外国人旅行者は今年初めて、2千万人を突破した。政府観光局によると、10月末で累計2005万人。過去最多だった昨年の年間1974万人を約10カ月で上回った。

 一方、京都府によると、昨年1年間の府内の外国人宿泊客は、前年比7割増で過去最多の322万人を記録した。日本を訪れた外国人の6人に1人が京都で宿泊したことになる計算だ。

 それだけに、警察が外国人への対応を迫られる場面も急増。府警に昨年1年間に寄せられた外国人からの110番件数は402件で、平成19年の137件から約3倍増となっている。

腕章に「英語対応可」

 こうした状況を受け、府警は10月、日常会話レベルの英語を話せる警察官を「おもてなし通訳人」とする制度をスタート。242人が登録され、パトロールや警備で街頭に出る際に「ENGLISHAVAILABLE(英語対応可)」と書かれた腕章を着用し、外国人の困りごとなどに対応する。祇園交番の3人も、おもてなし通訳人だ。

 さらに京都随一の繁華街・木屋町や世界遺産・二条城などを抱える中京署では4月から、毎週月曜日の約1時間、署員を対象に英会話教室を開催。講師は英語が堪能な警察官が務める。

 講師の一人で教養課の高木修警部(56)は、通訳として外国人の取り調べなどを担当している。「京都を訪れる外国人の方には気持ち良く滞在してほしい。トラブルが事件に発展しないよう、おもてなしの気持ちを持って外国人観光客に対応することが求められている」と話していた。

5府県警に外国語対応交番要請

 “警察の国際化”は京都以外でも取り組みが進められている。

 警察庁は今年1月、交番や警察署で訪日外国人旅行者への対応の強化を全国の警察に指示。4月には、多くの観光地を抱える5都府県警に対し、外国語対応交番の設置を要請した。

 昨年度の国際線の外国人の旅客数が1100万人だった関西国際空港にある大阪府警関西空港署ターミナル交番(同府泉佐野市)でも、10月から外国語対応モデル交番の運用をスタート。英語や韓国語が話せる4人を配置し、道案内や遺失物・拾得物の問い合わせなどにも対応している。

 警視庁では、都心の2交番を同様に指定。全国に先駆け9月30日から運用を始め、外国語の堪能な警察官14人を新宿署歌舞伎町交番(新宿区)に、9人を渋谷署渋谷駅前交番(渋谷区)にそれぞれ配置した。

 警察庁によると、神奈川県警鎌倉署の鎌倉駅前交番(同県鎌倉市)や愛知県警中村署の名古屋駅西交番(名古屋市)でも近く運用を予定しているという。



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民泊の指導強化へ 京都市が1日から新要綱

民泊の指導強化へ 京都市が1日から新要綱


マンションの空き部屋などを利用した「民泊」を巡るトラブルが相次いでいるのを踏まえ、京都市は、許可を得た民泊も含む宿泊業者を対象に、新たな指導要綱を策定した。12月1日から運用する。民泊開業前の近隣への周知や、客による迷惑行為の防止の徹底などを求めており、必要に応じて立ち入り調査を行う。無許可営業に対する刑事告発の手続きも定めた。

 旅館業の許可を得ていない場合や運営に問題がある場合、市は主に旅館業法に基づいて改善を求めてきたが、指導内容を定めた要綱はなかった。外国人観光客の増加に伴って民泊施設が増えており、騒音やごみ出しを巡る苦情が市に寄せられている。

 策定した要綱は、ホテルや旅館、簡易宿所などすべての旅館業施設が対象となる。事業者が利用客に防止を求めなければならない迷惑行為として、「早朝や夜間に旅行かばんを引く音などの騒音」「決まりに反したごみ出し」などと細かく定めた。新たに旅館業の許可を申請する場合は、施設のある町内会などへの説明が必要としている。

 無許可営業に対しては、連絡を求める文書を施設に貼り出し、指導に従わない場合は京都府警に告発するとした。市が今年4-10月に民泊を対象に行った調査では、対象の約880施設中、約430施設が無許可営業だった。うち約210施設の営業を中止させたが、所在地や営業者を突き止められなかった施設も半数近くに上った。

 市は要綱による指導強化に加え、旅館業関連や食中毒、感染症など衛生部門を集約化した庁内組織を来年4月に発足させる方針。さらに市は、自治体独自に民泊のあり方を定めた条例を制定できるよう、国に求めている。



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全国の通学路で安全対策必要、5552か所に 京都府亀岡市で集団登校中

全国の通学路で安全対策必要、5552か所に   京都府亀岡市で集団登校中


全国の公立小学校の通学路のうち、歩道と車道が分かれていないなど安全対策が必要な危険箇所が、今年3月末時点で計5552か所に上ることが28日、文部科学省などの調査でわかった。

 通学中の子供が巻き込まれる事故が絶えないため同省などは同日、安全確保の取り組みをさらに進めるよう求める通知を全国の教育委員会などに出した。

 危険箇所は2012年、京都府亀岡市で集団登校中の児童ら10人が車にはねられ死傷した事故を受けた国の緊急点検で、計7万4483か所見つかった。その後、各地でガードレールの設置などが進み、今年3月末時点で6万8931か所の対策が完了した。

 今回の通知では、危険箇所の対策に時間がかかる場合は、見守り人員の配置などで応急的に対応することを要請。また、横浜市と千葉県 八街  やちまた  市で相次いだ事故が、危険箇所以外の場所で起きた事態を踏まえ、交通環境の変化など必要に応じた点検を、警察や道路管理者と合同で実施することなども求めた。



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2016年11月28日

京都<御茶壷奉献祭>府内産のお茶、北野天満宮に

京都<御茶壷奉献祭>府内産のお茶、北野天満宮に


北野天満宮(京都市上京区)で26日、府内産の抹茶の原料「碾茶(てんちゃ)」を神前に供える行事「御茶壷奉献祭」が行われた。参拝客が見守る中、茶摘み娘や白い装束姿の人々らの行列が、12月1日の献茶祭で使われる碾茶の詰められた茶つぼを本殿まで運んだ。

 奉献祭と献茶祭は、豊臣秀吉が1587(天正15)年に同神社境内で開いた北野大茶湯に由来。奉納されたのは「京都」「宇治」「伏見桃山」「木幡」など府内八つの産地のお茶。神前に供えられた後の「口切式」では、神前から下げられた茶つぼの封が開かれた。茶葉は抹茶に加工されて、献茶祭で使われる。

 愛知県豊川市から訪れた大井智美さん(52)は「京都らしい催しを見ることができて、よい記念になった」と喜んでいた。



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