2016年02月

2016年02月29日

京都 本と出合う魅力発見サイト 京都の個性派書店など紹介

京都 本と出合う魅力発見サイト 京都の個性派書店など紹介

都の個性派書店をはじめ、街の本屋さんを紹介するインターネットのサイト「読読(よんどく)」が開設された。多くの人々が欲しい本をネットで宅配注文する時代に、思わぬ本に出合う本屋さんに足を運んでもらって、その魅力をあらためて知ってほしいと、京阪神や東京の約100店を掲載している。

 開設したのはフリーのコピーライター、中川充さん(38)=大阪市。本好きな中川さんが1軒ずつ足を運び、店主にサイトの趣旨を説明して昨年12月、開設にこぎ着けた。書店の魅力を掘り下げたサイトはこれまでほとんどないという。地域別では京都29店、東京28店、大阪28店、兵庫7店。中には古書店もある。いずれも写真数枚とともに簡潔な文章で店の特徴や扱う本の分野などを説明している。地図や営業時間、定休日を付けている。

 京都市内の掲載書店の場所を記した地図「京都本屋さんマップ」の第1弾も載せ、「書店のはしご」へいざなう。創作活動以外の側面を紹介する「作家の横顔」では京都教育大出身の吉村萬壱さんと、市内在住の作家、福永信さんのインタビューを掲載している。

 各店が薦める「オススメ本」もある。ただし、サイトを通じて購入はできない。あくまで書店を訪れて本に触れてもらう狙いだ。

 サイトに参加する書店も募集している。登録料などの費用は掛からない。中川さんは「書店を多くの人々が訪れる仕掛けを作っていきたい」と話す




京都 雪のように舞うクラゲが幻想的。光と音、香りに包まれるアート展示が話題の「京都水族館」

京都 雪のように舞うクラゲが幻想的。光と音、香りに包まれるアート展示が話題の「京都水族館」

緑溢れる公園内という立地で、四季折々の景色も楽しめる「京都水族館」。
迫力ある大水槽やイルカパフォーマンスはもちろん、京都ならではの展示やグッズも人気を集めています。参加型の展示も多く、幅広い世代が楽しめるスポットです。
 京都駅から徒歩15分ほど。塩小路通を西に向かって歩けば、大宮通の向こうに緑豊かな梅小路公園が見えてきます。公園内、芝生広場の北側にある建物が「京都水族館」です。
最寄りの「七条大宮・京都水族館前」停留所までは、京都駅からのバスをはじめ、祇園や金閣寺方面からの路線もあり、観光の前後に訪れるのにも便利ですよ。
 周囲に海がない「京都水族館」ですが、三方を山に囲まれた京都盆地では、物流の経路としての役割をはじめ、夏は川床で涼を取るなど、人々が川の恵みを受けて暮らしてきました。

そんな京都の街に誕生した水族館では、“水と共につながる、いのち。”というコンセプトで、山々の源流から、地域の人にとって身近な河川、その先に続く海まで、さまざまな水辺に棲むいきものを9つのゾーンごとに見ることができます。
 館内の吹き抜けにそびえる大水槽では、約500tの水量の中に日本の海を表現し、エイやイワシの群れなどが雄大に泳いでいます。
水槽を下から見上げる天窓や魚眼レンズといった7つのビューポイントがあり、多彩な水中の様子を見ることができますよ。

京都の通り名から名前が付けられたケープペンギンたちが、頭上の通路を歩く様子や水中で飛ぶように泳ぐ姿を見ることができる「ペンギンゾーン」など、人気のいきものたちの展示にも、さまざまな姿を観察できる工夫が詰まっていて、より身近に感じることができます。
 屋外のスペースに再現した棚田や水路で水辺のいきものを観察できる「京の里山ゾーン」、京都の淡水域に棲む絶滅危惧種を紹介している「山紫水明ゾーン」など、京都ならではの展示も豊富です。
特に、鴨川と由良川をテーマにした2つの水槽がある「京の川ゾーン」では、鴨川上流の環境を忠実に再現した水槽で飼育されているオオサンショウウオの姿を間近で見ることができ、人気を集めています。
 館内には、ところどころ半屋外になっているスペースもあり、春は桜、夏は鮮やかな緑と、梅小路公園の季節ごとの様子が感じられるつくりとなっています。
特に「イルカスタジアム」では、四季折々の姿を見せる木々や、東寺の五重塔といった京都ならではの景色をバックに、参加型のイルカパフォーマンスが楽しめるので注目です。
さらに、2015年末から新展示「季節を楽しむインタラクティブアート」が始まりました。
水のいきものと京都の四季をテーマに、見ている人の動きに対応して変化する“インタラクティブアート”を取り入れた内容が話題となっています。
 第1弾として2016年3月13日(日)まで「冬を楽しむインタラクティブアート『雪とくらげ』」を開催。クラゲの水槽の周りに、京都の雪景色と雪のように舞うクラゲや雪の結晶にそっくりなクラゲの赤ちゃん「エフィラ」の映像が投影されています。

地面に積もった雪の映像の上を歩くと足跡が付いたり、水の上に足を踏み入れると波紋が広がったりといったインタラクティブ演出をはじめ、クラゲの拍動のリズムを取り入れたBGM、京都の歴史ある街並みとしなやかに降る雪をイメージした「雪香(ゆききょう)」という、舞妓さんのおしろいを思わせるアロマの香りなどが織り成す、幻想的な雰囲気をじっくりと楽しんでみてください。
今後も季節ごとにテーマを変えて開催していくそうです。
 館内には、3つのカフェスペースがあり、カメやアザラシの形に仕上げた「すいぞくパン」など水のいきものにちなんだものや、「九条ねぎのてっぱいチキンバーガー」といった京都らしいメニューが味わえます。
冬限定の「オオサンショウウオまん」(350円)、「雪とくらげ」の展示に合わせてつくられた「雪とくらげのホワイトパフェ」(550円)など、季節や企画展に合わせたメニューも登場しますよ。
 帰る前には、ミュージアムショップへも立ち寄ってみてください。
一番人気は、XXL(全長約170cm)まで、5サイズを展開する、全国的にも珍しいオオサンショウウオのぬいぐるみ。愛嬌ある表情やフォルムながら、指の数など細かいところまで忠実に再現されているのも水族館ならではです。

季節ごとの趣を取り入れるなど、京都ならではの取り組みも多く、地元の人も観光の人も楽しめる内容となっている「京都水族館」。
ワクワクや癒しの詰まった場所へ、ぜひ訪れてみてくださいね。



京都 <会合>外国籍の子供ら支援を 言語や宗教の問題議論 左京

京都 <会合>外国籍の子供ら支援を 言語や宗教の問題議論 左京

外国籍など海外とつながりがある子供たちの教育支援について考える会合が27日、京都市国際交流会館(左京区)であった。保護者や学校関係者ら約50人が参加し、言語や宗教の違いで生じる問題について話し合った。

 市などによると、市内に住む外国にルーツのある小中学生は約2400人(2012年現在)。不慣れな日本語での学習について行けず、不登校になる子供たちもいるという。会合は、関係者同士で話す場をつくろうと、市国際交流協会などが企画した。

 参加者は「学校で困っていること」「受験や進学」など五つのテーマで議論した。イスラム教徒の保護者は学校給食について「アレルギーに配慮した給食はあるのに、なぜ宗教に配慮したものはないのか」と問題点を指摘した。

 08年から日本に住むインドネシア出身のノフィ・インドリア・デウィさん(30)は「一人で悩むよりも、皆で悩みを共有できれば心も強くなれる。京都がもっと外国人に優しい都市になってほしい」と話した。



京都 子連れ女性の勤務応援 京都にシェアオフィス

京都 子連れ女性の勤務応援 京都にシェアオフィス

 子どもを連れた女性の経営者や従業員を受け入れるシェアオフィスが3月1日、京都市下京区に誕生する。京都の女性起業家たちが立ち上げる運営会社「Megami(メガミ)」が在宅勤務などの女性を対象に開放する。起業家たちは「いろいろな生き方や働き方を応援し、働くすべての女性を笑顔が輝く『女神』にしたい」と話す。

 運営会社は、事務機器商社のウエダ本社(下京区)が全額出資して設立する。イベント企画や学童保育などを手掛ける小島雅子さん(34)=上京区=が社長に就任し、起業家仲間とともに下京区五条通堺町のウエダ本社ビルの一室にオフィスを開設する。

 オフィスは、事務スペースと、北山丸太の柱で囲んだ会議スペースを備え、子どもが遊べる床張りの広間も設ける。会社でも自宅でもない「第3の職場」として子育て中の起業家を受け入れるほか、福利厚生メニューとして企業に提案し、育児休業からの復職準備や時短勤務にあたる女性従業員に利用してもらう。セラピーや美容といったサービスも提供する。

 4月には女性の採用や昇進の機会拡大を図る女性活躍推進法が全面施行される。仕事と子育てを両立する環境整備に向けて社内託児所の開設や在宅勤務制度の導入を進める企業も多いが、小島さんは「子どもの人数や同居家族の有無、仕事内容によって希望する働き方は千差万別。中小企業に託児所の運営は難しく、在宅勤務では孤独な子育てに陥りやすい」と懸念を示す。

 子どもをそばに置いたまま就労できるオフィスの有効性を挙げ、「働く女性のキャリアアップを後押しして子育てを理由とした離職の防止にもつなげたい」という。



京都 全日本大学女子駅伝5連覇の立命大に京都府スポーツ賞優秀賞

京都 全日本大学女子駅伝5連覇の立命大に京都府スポーツ賞優秀賞

昨年、日本学生対校選手権で初の総合優勝を飾り、全日本大学女子駅伝(報知新聞社後援)で史上初の5連覇、全日本大学女子選抜駅伝で3連覇を果たした立命大女子陸上部の感謝の集いが28日、京都市内のホテルで約300人の関係者を集めて開催された。同部には京都府スポーツ賞優秀賞が贈られ、表彰式も行われた。

 昨年の全日本大学女子駅伝は史上初めて全6区間で区間賞を獲得した。駅伝主将の菅野七虹(ななこ、3年)は「(全区間で)区間新記録での優勝は達成していないので、高い目標を見据えています」と壇上であいさつした。

 5000メートルでリオ五輪出場を目指している大森菜月(3年)は自己ベストが15分28秒。15分24秒の参加標準記録をクリアし、6月の日本選手権(愛知)で3位以内に入るなどの選考条件を満たせば、代表に選ばれる可能性がある。「狙える位置にいるので、学生の間に五輪に出たい」と意気込んだ。



京都 <冬の京野菜まつり>採れたて野菜ずらり 農家など30団体出店 中京

京都  <冬の京野菜まつり>採れたて野菜ずらり 農家など30団体出店 中京

旬の味を楽しめる「冬の京野菜まつり」が27日、京都市中京区の市役所前広場で開かれた。市内の農家や飲食店など約30団体が出店し、それぞれのブースには採れたてのみずみずしい野菜や京都産の食材を使ったこだわりのメニューが並んだ。

 京野菜の魅力を知ってほしいと市などが企画。ニンジンや大根などなじみある根菜から黒キャベツや子持ち高菜といった珍しい野菜もそろい、訪れた人は生産者に調理法などを尋ねながら買い物を楽しんでいた。

 右京や中京区で野菜を栽培する佐伯昌和さん(60)は、九条ネギや辛味大根、ミブナ、金時ニンジンなどを販売。鮮やかな赤色が特徴の金時ニンジンは、大根と一緒になますにするとおいしいという。「伝統的な野菜を知り、家庭でもたくさん食べてほしい」と話す。買い物に訪れた左京区の坪倉芽衣さん(34)は「いろいろな種類があっておもしろい。家で料理して子供と食べたい」と話していた。【



京都 和食発信、本場の京都から 祭典で料亭の味販売やトーク

京都 和食発信、本場の京都から 祭典で料亭の味販売やトーク

日本の食文化の魅力を発信するイベント「京都 和食の祭典2016」が28日、京都市東山区の祇園甲部歌舞練場八坂倶楽部であった。京都の有名料亭による特別料理の販売や若手料理人によるトークなどで盛り上がった。

 同祭典は農林水産省や京都府、料理関連団体による実行委の主催。ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」の発信地・京都で、食の歴史や魅力を展示や体験を通じて紹介した。

 会場では、有名料亭の合作による2種類の点心の限定販売が人気を集め、すぐに売り切れた。料理人による大根炊きや粕汁の販売にも長い列ができていた。企画展示では日本特有の文化である「弁当」の歴史を紹介。江戸期から盛んになった花見弁当や幕の内弁当などが並べられた。府内各地の物産販売もあり、日本酒や和菓子などを来場者が買い求めていた。



2016年02月28日

京都 妙満寺 本堂跡発掘 京都市埋文研「絵図通りに確認」

京都 妙満寺 本堂跡発掘 京都市埋文研「絵図通りに確認」

京都市埋蔵文化財研究所(埋文研)は25日、豊臣秀吉の時代に整備された寺町旧域(寺町通の東側に沿って設けられた寺院街区)にあたる市役所北側駐車場跡地から、「妙満寺(みょうまんじ)」の江戸時代から明治直前にかけての本堂跡が発掘されたと発表した。天明の大火(1788年)後の再建から蛤御門の変(1864年)での焼失まで存在していたものという。担当者は「絵図通りの伽藍(がらん)が確認された」と発掘の意義を強調している。

 埋文研によると、妙満寺は1389年(南北朝時代)に建立。応仁の乱(1467-77年)や天文法華の乱(1536年)で戦火に見舞われ、秀吉時代の1583年に発掘現場に移された。現在は左京区岩倉幡枝町にある。

 埋文研は27日午前10ー同11時半に現地説明会をする。問い合わせは現地事務所(090・2064・2199)。



kyoto00glo at 06:07|PermalinkComments(0)

京都市動物園に100万人 29年ぶり突破

京都市動物園に100万人 29年ぶり突破


昨秋に再整備を終えた京都市動物園(京都市左京区)の2015年度の来園者数が27日、100万人を超えた。記念の来園者となった東近江市の親子に記念品が贈呈され、1986年度以来29年ぶりの大台突破を祝った。

 来園者数は1976年度の約140万人をピークに、2002年度には約60万5千人にまで落ち込んでいた。市が09年度から動物のテーマ展示や、京都の里山を模した「京都の森」の整備を進めたり、ラオス政府からアジアゾウ4頭の寄贈を受けるなどして園の活性化に取り組んだところ、来園者が急増していた。

 午前11時ごろに、妻と4歳、7カ月の娘2人とともに訪れた公務員田井中悦史さん(33)=東近江市=の家族が100万人目の来園者となった。?山光史園長から年間入園券やゴリラのぬいぐるみなどを受け取り、くす玉を割った。

 田井中さんは「リニューアルされたのを知って来た。以前の園とは見晴らしが全然違っていて、子どもも『ワー』と歓声を上げて喜んでいた。100万人目と聞いて驚いています」と笑顔で話していた。



京都 学生と企業協働、成果着々 グローカル人材センター発足3年

京都 学生と企業協働、成果着々 グローカル人材センター発足3年

 企業や地域社会で活躍する学生を育成するNPO法人グローカル人材開発センター(京都市下京区)が発足から丸3年を迎え、具体的な成果が出始めた。学生と企業による協働プロジェクトの参加者は延べ800人に達し、活動をきっかけに地元中小企業に就職する学生も増えている。

 同センターはグローバルな視点とローカルを支える情熱を併せ持つ「グローカル人材」を育てるため、京都の経済団体と大学が2013年2月に立ち上げた。学生の課題解決力を養う教育を重視している。文部科学省から5年間で計2億5千万円の補助金を得た。

 事業の柱になっているのが、学生と京都企業をつなぐ協働プロジェクト。これまで漬物の老舗や酒造会社など約80社と連携し、学生と新たな広告宣伝や人材の採用、イベント企画などに取り組んだ。学生と地元の中堅・中小企業の接点をつくる好機でもあり、就業を促す狙いもある。

 今月は医療機器商社の三笑堂(南区)に学生4人が訪れ、就活生に配る自社PRのチラシ案を発表した。ファッション誌風に仕上げるなど斬新なデザインが目立ち、三笑堂の担当者は「学生たちは業界をよく研究している。学生の目線で表現したことに意味がある」と評価した。

 プロジェクトの参加者のうち、地元の中堅・中小企業に就職した学生は累計で20人。17年度までにプロジェクトを150件、参加学生を延べ1500人に伸ばす方針で、地元企業への就職者も計100人に増やす目標を掲げる。

 本年度は京都産業、京都府立、京都文教、佛教、龍谷の5大学と連携し、地域版の職能資格「グローカルプロジェクトマネジャー」を創設した。各大学の実践型科目などで一定の成績を残した学生に資格証を交付する。

 グローカル人材開発センター代表理事の榊田隆之京都信用金庫専務理事は「調査や発表を主体とする学習により、社会で自走する人材を育てる。幅広い中小企業との交流機会を提供し、学生の大手志向や雇用のミスマッチの是正につなげたい」と話している。