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2016年10月31日

「おりん」ベル、世界で響け 京都の工房、自転車用に開発

「おりん」ベル、世界で響け 京都の工房、自転車用に開発


仏壇を拝む時に鳴らす仏具「おりん」の伝統的な製法を活用した京都生まれの自転車用ベルが、日本から世界に売り込む地方産品の一つにこのほど選ばれた。耳に心地よく響く柔らかな高音が特徴で、製造を手がける京都の工房は「おりんの良さを海外の人たちに知ってもらうきっかけになれば」と期待している。

 開発したのは、おりんや鉦などの鳴金物(なりかなもの)を手がける「りんよ工房」(京都市南区)と市産業技術研究所(下京区)。おりんの素材はケイ素などを含む銅や真ちゅうが主流だが、りんよ工房はスズを豊富に含む「砂張(さはり)」と呼ばれる青銅を粘土製の鋳型に流し込む昔ながらの製法を守る。その独特の音色は「切れが良く、うねりを持った余韻がある」(白井克明代表)。

 きっかけは約5年前にさかのぼる。白井代表が市産技研に祇園祭で使う鉦の検査を依頼。担当した門野純一郎研究副主幹が自転車愛好家で、「おりんを使えば、鳴らしても周囲が不快に感じない自転車用ベルができるのでは」と提案し、共同開発に結びついた。

 自転車に取り付けた時に良い音色になるよう、ベルの厚みや大きさを工夫。音を鳴らすハンマーは、おりんの撞木(しゅもく)の材料である黒檀(こくたん)を使った。ベルをハンドルに固定する部品「ブラケット」は門野さんが素材の合金を選び、もう一人の市研究者がデザイン。商品名は代表の名字にちなみ「白井ベル」と付けた。

 15年4月からりんよ工房のホームページなどを通じて販売。基本価格は3万円と5万円の二通り、彫刻や着色を施す場合は10万円以上と高級品ながら、これまでに約40個が売れた。

 今年9月には、日本の優れた地方産品を世界に発信する民間プロジェクト「The Wonder 500(ザ・ワンダー・ファイブハンドレッド)」の一つに選ばれた。特設ホームページで製品が紹介され、海外店舗への販路開拓などの支援も今後受けられる。

 白井代表は「これを機に海外の販路に道筋をつけたい。おりんの音色を世界の人々に伝えたい」と話している。



kyoto00glo at 06:02│Comments(0)

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